1おなかに宿便がたまるとき 2イオンは皮膚からも吸収 3おなかの宿便をとりなさい |
胃腸は汚れている |
自律神経の失調で便秘に!? 自律神経の働きを高めるには? |
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■ | 24時間食べ物の旅 |
食道の長さは約30センチ。順序よく段階的に少しずつ、胃へ絞り落としていきます。食べた物すべてがエネルギー源ですから、取り扱いはいたって慎重に行われるのです。 食べた物が食道を通って落ちていくと、胃の入口のドアが自動的に開かれて、食べたものを胃に迎え入れてくれます。入ってしまうと再びすぐにドアが閉められ、食べた物が逆流しないように胃袋へ完全に閉じこめてしまいます。 胃袋の中では、アルミニウムをも溶かす強力な胃液を分泌しています。同時に胃壁では、その強い胃液から胃壁を守るために粘液も分泌しているので、健康な状態であれば胃壁が溶けるということはありません。胃壁が溶けてしまうと胃潰瘍になってしまいます。強力な胃液と胃の蠕動によって、食べた物の大半は、胃に入って2〜3時間の後にはドロドロの流動状になっています。しかし脂肪分は消化されにくく、5〜6時間かかります。 胃では1部例外的に、アルコールや炭酸などは吸収されますが、大半は消化されるのみで、まだ吸収はされません。食べ物は胃という関所をくぐり、腸で吸収しても安全かどうかをしっかり検査されるのです。 流動状になった食べ物が、完全に酸性化すると、徐々に十二指腸へと送り出されていきます。そして内臓器官の栄養、血液の栄養、肌の栄養が腸で吸収されて、栄養を与え終わった食べ物や飲用水は、全部体外へ排出されるのです。 小腸の太さは直径約2,5センチ。その内側の壁には輪のようなひだが連なっており、そのひだには、高さ0,1ミリぐらいの絨毯の毛のような「絨毛」が、たくさん突起しています。絨毛の表面には、さらに小さな無数の微絨毛の突起があります。 これを全部広げると、なんと約200平方メートル、テニスコート1面分の広さにもなるのです。1回分の食事は、お腹の中のテニスコートで吸収されるのです。この効率的なはたらきは、まさに自然の摂理だといえます。
腸はゆっくりした蠕動運動で、内容物を動かしていきます。小腸で吸収しきれなかったもの、主に水分、ミネラルや水に溶けたビタミンなどは、大腸で吸収されます。小腸に比べてひだが少ないので大腸と呼ばれ、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S字結腸、そして肛門近くの直腸までを指します。
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大腸では水分を吸い上げながらそのカスを押し出していきますが、このカスの中には、役目を終えた細胞の死骸、大腸菌なども含まれています。とても広い表面積をもつ腸の表面細胞は、膨大なものです。しかも腸の細胞は寿命が短く、栄養素を吸収した表面細胞は1日で死に日々生まれ変わっています。 役目を終えて新しい細胞へとバトンタッチした細胞の死骸は、かなりの量になります。食べた物のカスと、細胞の死骸を合わせて便になります。直腸はいわば、便の貯蔵庫のようなもので、いっぱいになると便意をもよおします。しかし、胃腸が汚れていると、栄養を吸収しないまま排出することになります。 食べてから排便するまでの全行程は、およそ24時間で終了します。したがって、私たちの身体は寝ているときも、頼もしくはたらいているのです。偉大なオートメーション工場の中でも、わずか5メートルほどの1本の消化器官が、生きるための栄養を吸収するという、じつに神秘的で精密なはたらきをしていることがわかります。 ですから私たちは、この大切な胃腸がいつも快調にはたらいてくれるよう、胃腸の掃除をしなければならないのです。便秘症の人はもちろんのことですが、下痢症の人にも胃腸の掃除は必要です。 |
「イオン不足は女性の大敵」
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理学博士
岡部 薫 著 |
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