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便秘・宿便・ダイエットでお悩みの方にZイオン健康法をお薦めします


「おなかのヘドロ(宿便)は女性の大敵」
理学博士
 岡部 薫  著
宿便のことが全部わかる・カラダの仕組みをチェック

第3章おなかのヘドロ(宿便)をとりなさい

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口コミで広まるZ式健康法

話は前後しますが、宿便清掃に成功して多年のゼンソクからいっきょに解放された私は、ご飯を食べても、ビールを飲んでも、おいしくてなりません。健康とは、実に有難いものだなと身にしみて思ったものでした。私はゼンソクにめった打ちされているときによく、天の神、地の神に助けてくださいと祈りました。また入湯剤や宿便清掃剤開発のときも、天の神、地の神に助けを求め、私がゼンソクが治った暁には、病気に苦しむ人たちに余生を捧げることを誓ったのです。天の神、地の神というのは、むかし読んだ、吉田松陰の伝記のなかにでてきた言葉です。健康を回復したとき、神に誓ったその言葉がさっそく私の心に重くのしかかってきました。神に誓った以上は、それを実行しなければなりません。そこで私はチラシをつくって、病院の前に立ちました。そうして、でてくる患者さんたちに呼びかけたのです。けれども、最初はどなたも信用してくれません。それどころか、病院側からうさん臭い眼でみられ、あげくのはては、警察に通報されて退去を命じられたり、さんざんでした。すぐまた、他の病院の前に立ちましたが、結果は同じでした。

私はずいぶん一生懸命やったのですが、どなたも、訪ねて来てくれる人はありません。何の反応もないまま数ヶ月をすぎましたので、仕方なく、また天の神、地の神にお願いをして、病の時の誓いを解いていただいたような始末でした。ところがそんなある日、突然、かつての私と同じように、ゼンソクの持病に苦しむUさんという方が、訪ねてみえたのです。私のところへ訪ねてみえるくらいですから、およその察しがつくと思いますが、ひどい重症です。口をきくのもやっと、という感じで、あえぎあえぎの状態でした。私はこのUさんに、Z式健康法を根気よく指導いたしました。結果はまことに良好でした。少しずつ快方に向かい、半年で驚くほどの成果をみて、感謝されました。

2番目にお見えになったのは、神経痛に苦しむ45歳の奥さまです。80キロほどもある、肥満体の方でした。神経痛で歩行困難ということで、いろいろ治療を試してみたがうまくいかず、私を訪ねてみる気になったそうです。私はゼンソクについては、多少わかりますが、神経痛は正直、わかりません。しかし、病気のもとは、みんな自律神経にあるんだからと自分を納得させ、Z式健康法を開始いたしました。1ヶ月の間、毎日毎日、電話で様子を報告してもらいました。途中でいやになりかけたり、苦情もでました。しかし、1ヶ月後には、楽に歩けるようになっていたのです。痛みも消えはじめ、80キロあった体重が18キロくらい減って、階段をトントン、上がったり下りたりできるというのです。この奥さまは、2〜3ヶ月で正常な状態になりました。

3番目は、以前くばったチラシを手にしたタクシーの運転手さんでした。長年の冷え性で、夏でもカイロを抱き、車にヒーターを入れて走っているという人です。これが、わずか1週間ですっかり治ってしまったのです。これには私自身さえも、ホントかなと思ったほどですが、ご本人がそういって、大喜びなさっているのですから、信じるしかありません。

そのあと毎日、病気の方が私のところへおしかけるようになってきたのです。なぜ急に人が殺到するようになったのか、何とも不思議でした。お客さまに聞いてみたところ、その原因はタクシーの運転手さんだったのです。冷え性が1週間で治った、例の運転手さんが、よほど感激したとみえて、職業柄お客さんに、「世田谷の用賀に、凄い治療をやる先生がいる」と、自分の体験をふれて回っていたのです。


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晴れて医薬品の認可を受ける

しかし、たとえ人助けのためであろうと、法律的に許されないとあれば、しかたのないことです。私は薬事法や医師法の勉強をはじめました。そして、瀉下剤「イオナミン」と、イオン入湯剤「ハマックスZ」を製造し、販売するための認可を厚生省に申請しようと思ったのです。 いろいろ調べてみると、これは実に大変なことがわかりました。薬を製造するには、まず製造工場をつくらなければなりません。ところが、これには、まことにうるさい基準がたくさんあるのです。入口は何ヶ所なければいけないとか、採光基準とか、普通の大工さんではわからないくらい、複雑な決まりがあるのです。

大工さんにできないと言われては、仕方がありません。それでは、設計を自分でやろうと思いました。マグネシウムの錠剤をつくるタブレットマシンも、自分で設計しましたが、今度は製薬工場です。幸い、若いころから絵を描くことが好きでしたから、まあ、なんとかなるだろうという調子ではじまりました。図面をひいては、厚生省に足を運びました。わからないことだらけですから、聞くしかありません。こうして修正を受けながら、ともかく設計図ができあがりました。あとはもう勢いです。柱と屋根は大工さんの手をわずらわしましたが、それ以外は、すべて手作りで、私とせがれと甥の3人でつくっていったのです。

工場はどうにか完成しましたが、そこでつくる薬の認可を得るのが、また大変なことがわかりました。半年がかりで、私はみっちりデータを積み上げ、試験結果をまとめ、都庁にもっていきました。何度も何度も都庁へ足を運んで、やっと薬務課で受け付けられました。その試験データはそれから厚生省へ回され、そこでまた、厳重に審査されるのです。その薬を製造してもよろしいという承認を得て、次はその工場で作ってよろしいという、お墨付きをもらわなくてはなりません。むろん、それなりの厄介な手紙が必要になってきます。こうしてイオナミンは昭和57年11月5日、厚生省から製造承認および製造業の許可を得ることができたのです。私にとっては、実に、きわめて厄介な手続きばかりでしたが、先にもふれたように、これは私が素人だったからイオナミンが世に出たようなウラ話もあり、かつて私が病気を助けた患者さんに、今度は私がいろいろ助けられることになったのです。これは、一篇の人生ドラマにもなりましょうが、またの機会に譲りたいと思います。


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トイレを我慢する女ごころ

以上、宿便清掃法の原理論の展開が終わったところで、なぜおなかの宿便を取らなければいけないのか、おなかに宿便がたまったときどうなるのかについて、考え方をもう1度まとめてみたいと思います。さて、女性の80%の方は便秘であるといわれていますが、読者のみなさんはどうでしょうか。毎日お通じがきちんとあるでしょうか。お医者さんは2〜3日の便秘ならば心配はいらないとおっしゃいます。それはそれでいいと思いますが、毎日スッキリすることにこしたことはありません。

あるサラリーマン氏が、私にこんなことを教えてくれたことがあります。オフィスの女性というのは、めったにトイレに席を立たないそうです。しかし、我慢しきれなくなると、やはり席を立ちますが、トイレから戻ってきたときは、実にさっぱりしたいい顔をなさっているというのです。オフィスの女性がトイレに行くのは、何も排便のためとはかぎりません。オシッコかもしれませんし、単なるオナラのためかもしれません。しかし、いずれにしても、体内からそれらのものが排泄されることはとても快適なはずです。男でも同じことですが、たしなみのよい我慢強い女性はなおさらに違いありません。

トイレに行くことを我慢するのは健康にもよくありません。それは誰でも知っていることですが、オフィスでは、男性の眼が気になってなかなかトイレに行かれないのが女性というもので、どうしても我慢することになります。オフィスでなくても、たとえば、ハイキングでもそうです。男性の場合は木陰で簡単に処理できますが、女性はそうもいきません。最近、テレビの番組に女性の探検家がよく登場します。男性にまじって果敢に秘境へ挑戦する姿はまことにカッコよいのですが、見ていて気が気じゃないのは、やはりトイレの問題です。これは男性の私がそう思うだけでなく、一緒に見ている妻君も同じような心配をしているのですから、これはやはり困った問題だろうと思います。このように女性は、毎日我慢する場面がたくさんあるに違いありません。そうしますと、せっかく便意をもよおしましても、我慢をしておりますと、便意はまた引っ込んでしまいます。いざ休憩になって、さてトイレに行きましても、人間の体はそう都合よくいきません。1度便意が引っ込んでしまいますと、その間に水分が少なくなっていますから、ウンウンうなっても、なかなかいうことを聞いてくれないのです。こうして、我慢を繰り返しているうちに、これが習慣化して、便秘になる場合が、女性には少なくありません。つまり、たしなみのよい我慢強い女性ほど、便秘症にかかる率が高いということになります。

私の知人で、文学新人賞にもノミネートされたことのある文筆家のNさんは、「1週間や10日は平気よ」と言って私を驚かせましたが、健康という観点からしますと、これはけっして自慢になることではありません。それどころか、そうおっしゃったNさんご自身の健康状態はどうかというと、慎重152センチで体重32キロ、食が細く、食事は朝抜きの2食で、昼はヨーグルト1個くらい、やや満足な食事をするのは夜だけです。現在は病気にかかっておりませんが、Nさんは慢性的な頭痛持ちで、冷え症で、おまけに不眠症で、昼頃になってやっと起きてくるような、まことに心許ない状態です。朝食抜きとは、不眠症のためだったのです。

このNさんの場合は極端な例かもしれませんが第1章のケースにもあるように、便秘はさまざまな障害の引き金になるものですから、くれぐれも注意をしなければなりません。実例としてあげたKさんの場合を振り返ってみますと、その手記の中にまず「イライラしてまわりに当たり散らす」ことを書いておられます。いわゆるヒステリー症のはじまりです。あるいは、便秘ノイローゼといってもいいかもしれません。

以前、飼っていた小鳥がノイローゼになったことがあります。自分の毛をみんなむしってしまって羽のわきなどは丸裸です。獣医さんのところへつれていくとカルシウムの粉末をくれましたが、これは人間も同じで、ヒステリーやノイローゼにはやはりカルシウムがよいのです。

ではどうしてカルシウムがよいのでしょうか。カルシウムは水によって溶解されますと、そこにイオンが分離されます。そのイオンが自律神経にはたらいて、ノイローゼやヒステリーを鎮静するわけです。このことからも、イオンの欠乏がヒステリー症やノイローゼを引き起こしていることがわかります。



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