便秘・宿便を解消してお腹スッキリ、お肌はツルピカ、健康美人になりましょう♪
便秘・宿便を解消して健康美人に!イオン便秘ネット

便秘・宿便・ダイエットでお悩みの方にZイオン健康法をお薦めします


「おなかのヘドロ(宿便)は女性の大敵」
理学博士
 岡部 薫  著
宿便のことが全部わかる・カラダの仕組みをチェック

第3章おなかのヘドロ(宿便)をとりなさい

1

宿便がない人間は赤ちゃんだけ!


人間は食べ物からもイオンをとっていますが、その製造工場は胃腸です。私はイオン入湯に専念していたときも。この胃腸については、大きな関心を抱いて、探究心を燃やし続けてきました。

私たちは習慣的に1日に3度の食事をしています。そのほかにも、いろいろ食べたり飲んだりしていますが、その食べ物は、いったいどのような経路で、どんな働きをしてくれているのかとなると、わかりきっている問題だけに、私たちはあまり考えようとはしません。実はそこに、健康上の意外な落とし穴がかくされていることを私は発見したのです。それは何かというと宿便です。

そこでまず、ものを食べるということから考えてみましょう。

私たちは食べ物を前にしますと、見ただけでも口の中に唾液が出てきます。食べ物を口にしますと、甘い辛いを感知しながら、さらに唾液の分泌は活発になります。この唾液は、咀嚼した食べ物をさらに溶解する役目を持っているわけですが、同時にまた毒消しの役目ももっているのです。北海道大学医学部、名古屋大学生物学グループの各研究によりますと、私たちの唾液の中にある酵素やビタミン類が共同戦線を張って、発ガン物質まで撃退してくれているということです。

唾液の力を借りて咀嚼した食べ物は、口の中で1部は糖質に変わり、飲み込むと食道におりていきます。そのとき、食べたものが肺のほうへ行ったりしないように、自律神経のはたらきで気管支の道が自動的に閉鎖され、きちんと食道のほうへ送り込まれます。

宿便がない人間は赤ちゃんだけ!

たまにあわてて物を飲み込んだり、水を急に流し込んだりすると、気管支の自動ドアの閉まり具合が一瞬おくれて、ゴホンゴホンとむせて、誰かに背中をたたいてもらったりするわけです。このように、人間のからだの中というのは、実によくできているのです。食べたものが食道をとおって落ちると、胃の入り口(医学用語で噴門部という)のドアが自動的に開かれて胃の中に入っていきます。するとまたドアが閉まって、食べたものが逆流しないように胃袋の中に閉じ込めてしまいます。しかし、胃の中がまだ満タン状態だったり、消化力が弱まっていたりすると、胃は受け付けてくれないで、また食道のほうへ逆戻りすることがあります。これが嘔吐です。

胃袋は食べた物を強力な胃液(塩酸)によって、1〜2時間でドロドロにこなしてしまいます。そして酸性にしてしまうと、はじめて入り口(幽門)がひらいて、十二指腸へ送られます。十二指腸へ送られてきた食べ物は、ここですい臓から分泌されてくるステアプシンによって完全に脂肪を分解し、さらに小腸へと送ります。ちなみに、十二指腸というのは文字通り指が12本分の長さ(平均12センチ)であるところからその名がつけられています。腸というのは十二指腸、小腸、大腸、直腸の総称で、その長さは日本人の場合、平均3メートル90センチと言われます。

腸の長さは、健康な人と病弱な人とでは異なります。枚方市のある女子大生は、14歳のときと16歳のときの2回も、腸が長いといわれて、1メートルずつ計2メートルもその摘出手術をうけています。宿便が大量に付着している人とか、腸の蠕動運動をうながす便秘薬などを常用されている人の腸は、腸の収縮性が低下して、ダレてきます。枚方市の女子大生が腸の摘出手術をうけたのも、やはり同じような理由から、ダレて長くのびたためでした。小腸では消化されてきた養分を吸収し、大腸では水分を吸い上げながら、養分のカスを力強く押し出しています。このカスというのがいわゆるウンチで、時速10〜20センチのスピードで直腸へと送り込まれます。ですから、直腸というのはウンチの貯蔵庫のようなところです。

くさい話のあとで恐縮しますが、私たちは一生のうちに、いったいどれくらいの量を飲み食いするのでしょうか。 かりに人生を60年としますと、私たちは生まれてから死ぬまでの間にざっと50トンの食べ物と、5万リットルの水が必要と言われています。こんなに大量のものを体内に入れているわけですから、おなかの中には当然、ゴミがたまり、汚れがひどくなっています。私たちの腸は複雑に曲がりくねっておまけに無数のデコボコ状になっていますから、流通がスムーズであるはずがありません。そのうえ、腸の内側にはちょうどじゅうたんの毛のような絨毛がぎっしり密生しています。この絨毛組織は食べ物の養分を取り込む重大な役目を持っているところですが、困ったことに、食べ物のカスが引っかかりやすくなっています。カスがたまると、腸内の流通を妨げるばかりでなく、大切な腸の吸収力を弱めてしまいます。

このカスを医学用語では腸内固着物、一般には宿便と称しております。宿便というと大方の人は、肛門の付近に残っている古い便かと思っているようですが、これはとんでもない誤りです。宿便は肛門付近だけではなく、腸内のいたるとことに付着しているのです。ちなみに腸の広さを1枚の板と考えて見ますと、テニスコート1面分もの広さがあるのです。宿便はその腸壁のいたるところにたまっているのです。腸の中だけではありません。突起物もない、あの滑らかな胃の中にさえも宿便はたまっています。

男女を比較しますと、女性のほうが3倍も宿便がたまりやすくなっています。なぜでしょうか。運動不足、薄着による冷えなどが原因になっています。低血圧のひとも熱量がたりませんから宿便がつきやすい体質です。自分はいたって健康だと威張っておられる方でも、宿便は確実にたまっております。かりにあなたが40歳だとしますと、40年間の宿便が付着しています。たぶん、ピラミッド状になってあなたの健康を蝕みはじめていると思ってください。お年寄りから採取した宿便を見ますと、もはや石糞のような頑固さです。これを分析してみますと、ほとんどがタンパク質のカスで、石灰の塊のようになっているのです。この宿便は、ただ単に胃腸の流通を妨げ、養分吸収力を弱めているだけでなく、実は、内臓の各器官を汚染していく諸悪の根源なのですから、ぜひ認識を改めていただきたいと思います。


2
ブタの腸内にある宿便を実験材料に


繰り返しになりますが、私は自分のゼンソクを何とか治そうと暗中模索するうちに、ついにその原因が何であるかを探り当てました。ゼンソクは気管支の病気なんだからと、それを治そうとやっきになっていました。それがそもそもの誤りだったのです。私は自律神経の偉大なはたらきを知り、そのエネルギー源であるイオンが不足したときに、病気という物がやってくることがわかりました。私のゼンソクも自律神経失調症、つまり、イオンの不足によって起こったのです。

イオンが不足するのは、胃腸のはたらきがわるいからです。なぜ、はたらきが悪いかと原因をいろいろつきつめていったときに、ある日、こつ然と現れたのが宿便の問題でした。私はさきに“宿便は諸悪の根源”と申しましたが、私のゼンソクも原因はおなかの宿便にあったのです。

胃腸の活発なはたらきが健康の基本であるとわかったとき、私は巷間に伝えられているいろいろな宿便とりの方法を試してみました。私はイオン入湯に苦心惨憺しながら、そのいっぽうでは、宿便とりにも狂奔していたのです。何とかおなかの宿便をとりたいと、マコモという蒲の穂の葉を陰干しにして煎じて飲んだり、笹の葉やヨモギを食べたり、いろいろやってみましたが、効果はさっぱりです。私の腸壁にへばりついている宿便は、よほど頑固だったのでしょう。何人かの医師にも聞いてみましたが、誰も答えはくれませんでした。

私は畜産組合へ足を運び、焼き鳥屋へ卸すブタの腸をたくさんのぞき込んで、ブタの宿便を観察したり、分析したりして、どうしたら宿便をとることができるかと研究してみました。いろいろ実験してみた結果、腸に付着している宿便を取り除くには、ガソリンが一番手っ取り早いことがわかりました。けれども、まさか人間がガソリンを飲むわけにはいきません。お料理に使う醤油も溶解力は抜群ですが、これも飲めません。醤油を飲みますと、胃腸の粘膜がただれたり、けいれんを起こしたりします。たくさん飲むと、人間は死んでしまします。では、ガソリンや醤油に代わるものは何か、いろいろ考えてやっと見つけました。それはほかならぬ水でした。

水には確かに溶解力があります。それに1日にコップ5杯くらいの水を飲んでも、副作用などの害はありません。そこで私は、腸の中の宿便をなんとか水で溶解して、腸をきれいに洗浄しようと考えたのです。しかし、コップ5杯の水をただガブガブ飲んでみたところで、水はみんなオシッコになって排出されてしまうだけです。水を大量に飲み、それをなんとか腸内にせきとめる方法はないものかと調べた結果、重質酸化マグネシウムを使ってみたらどうかという答えがでてきたのです。



12345